抜髄(歯の神経を抜くこと)の翌日から、1週間大阪出張。
これといった痛みはなかったけれど、違和感は残っていたので、念のためにいただいたロキソニン(痛み止め)を1日1錠飲み続けました。ずっと昔に神経を抜いた時は、抜いたその日から違和感などなかったのに、「なんか変かも」と少しだけ思いました。
でも、私は、なるべく前向きに考えるように努め、「先生の言われる通り、抜髄の刺激によるものなんだ」と解釈しました。
大阪は食いだおれの街。私も大いに楽しみにしていたのですが、やはり患部(右下、奥から2番目)が気になり食道楽どころではありません(無念)。それに、左でばかり食べていたせいか、どうも左下の奥歯もチト痛み始めているような……。泣きっ面にハチの〈大阪しぐれ〉です( ̄ー ̄)。
帰京した翌日、抜髄後の治療を受けるために、予約通り歯科医に赴きました。
「いかがですか?」
と医師から訊かれた私が、気になる左下の痛みを伝えると、先生はレントゲン撮影。
「おそらく左に負担がかかりすぎているだけなので、今はなにもしないで、経過観察しましょう」
と、診断されました。
ホッとしたところで、今度は肝心の右下の治療開始です。グィーングィーンと今日も器具がうなり、仮のセメントがはずされました。いつ聞いても嫌な音です。すでに歯髄(歯の神経)は抜いてあるので、今回は麻酔はかけません。
「痛かったら言ってくださいね」
と、助手の方。
「神経に触りませんように」と念じながら、私はうなずきます。歯医者では、本当に祈る機会が増えます。
助手の方は、針に似た器具(写真)を使って、神経を抜いて空洞になった管をガリガリと掃除し始めました。その目的は、残髄(神経や歯質の残存物)を徹底的に除去し、根の病気を治療、予防すること。こういうのを根管治療というんだそうです。痛くはないけど、もちろん良い気分ではありません。祈りが増します。
15分ほどで治療終了。
「残髄なし」ということで、
「後は、アメリカで治療を続けてください」
と、伝えられました。
そうです、私は、翌々日にアメリカの自宅に戻る予定になっていたのです。
しかし! 予定などブッ飛ぶ激痛が翌朝、私を襲ったのでした。
【歯根膜炎に関する参考サイト】
→歯チャンネル88「歯根膜炎と思われる症状だったのに抜髄、しかもまだ疼きます」
→歯根膜炎《河田歯科医院》(歯根膜炎について図解しています。ただし、私が通院した歯科医ではありません。)
【その他の参考サイト】
→東京・エド日本橋歯科(抜髄や根管治療について書かれています。ただし、私が通院した歯科ではありません。)