あさって、いよいよアメリカに戻るので、最後に銀座の名医を訪ねています。だけど、正直、まだまだ痛いです。抜歯した後の大穴だって、健全なピンク色とはほど遠い不気味な灰色だし(当初は真っ黒だったから、少しは進化)、抜いた歯(右下、奥から2番目)の前後の歯もグラグラしています。
不安でいっぱいの私に、先生は、
「大丈夫」
「いずれ炎症がひけば、歯も安定する」
「しかし、自分が思っていた以上に炎症のひけが遅い」
「でも、飛行機には乗れる」
といったことを話されました。
ただ、
「九分九厘違うとは思うが、今後2週間、抗生物質(クラリス)を飲んでも痛みが激しいようなら、骨髄炎を疑わなくてはならない」
との説明も付け加えました。
コ、コツズイエン???
「歯根膜炎でさえ充分に怖かったのに、骨髄炎なんてもう勘弁してください!」
泣き出しそうになって私がそう言うと、先生は、
「いやいや、検査の結果、骨髄炎にはなっていないはずなんだよ。骨髄炎になったら大変だからね。だって、骨髄炎の治療というのは……」
「先生、もうやめて〜!!」
私は、耳を押さえて必死で先生の説明をさえぎりました。この数週間で、私はとってもセンシティブ、気が弱くなっています。
ところで、この場におよんで気づいたことなのですが、実は私、ものすごい歯ぎしりなんです。寝ている自分は気づかないけれど、以前、家族や友人から何度も文句を言われました。このことを思い出したのは、2日前の朝。四六時中痛い口の中が、早朝は特に痛く、ほぼ毎朝、痛みで目を覚ましていました。
なんでだろう?と考えて、その朝、ふと歯ぎしりに思い当たったのです。きっと寝ている間に、すさまじい勢いで歯をギシギシとやりまくり、炎症を悪化させていたのにちがいありません。
この件を看護婦さんに伝えると、即席マウスピースの作り方を教えてくれました。
作り方は以下です。
1) テッシュペーパーを3分の1に折る。
2) 端から丸める。
3) 丸めて棒状になったテッシュペーパーをセロテープで巻く。
4) 3(下の写真。大きさの参考になるように、レモンと並べてみました)を噛んで寝る。
ちなみに、マウスピース自体は数時間でカスタムメードできるし、金額も8,000円程度だそうですが、慣れるまでに時間がかかり、かえってストレスになってしまうことがあるとか。私はもうストレスはごめんなので、即席マウスピースで対処することにしました。簡単だしかなり気に入っています。朝、枕元にぽろりと落ちていることもしばしばですが。
さて、いよいよ明後日は10時間のフライト。機内でも即席マウスピースを作るといたしましょう。
【歯根膜炎に関する参考サイト】
→歯チャンネル88「歯根膜炎と思われる症状だったのに抜髄、しかもまだ疼きます」
→歯根膜炎《河田歯科医院》(歯根膜炎について図解しています。ただし、私が通院した歯科医ではありません。)
【その他の参考サイト】
→たかはし歯科医院(骨髄炎について詳しく書かれています。ただし、私が通院した歯科医ではありません。)
→教えてgoo!「飛行機に乗ったら歯が痛くなってしまいました」